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ミルトン・ナシメント
シンガーソングライター


今までに5回ほど日本を訪れているが、そのたびにいつも驚かされる。世界中を見ても日本ほど素晴らしい観客に出会える所はなかなかない。日本のファンは音楽を聴く以上に、アーティストの心の奥までを汲み取ってくれるのだ。そのため、日本での公演は私にとって得るものがとても大きい。前回の来日公演では、音楽業界の人間だけでなく、ブラジル映画祭を主催するプロデューサーたちに出会うことができ、非常に感銘を受けた。映画というアートを通じて、この映画祭がブラジル文化やブラジルそのものを伝える欠かせない窓口となり、さらに両国の人々が歩み寄るひとつのきっかけになると確信している。
林奈穂
J-WAVE 『NOEVIR SAÚDE! SAUDADE...』ナビゲーター

匂い立つような空気感、自由で斬新な映像感覚、心射抜くメッセージ。
ブラジル映画は、私の心を捉えて離しません。

またアントニオ・カルロス・ジョビンの生誕80周年 である今年、環境がテーマの作品を観られるのも嬉しいですね。色彩豊かなブラジル の「今」を詰め込んだ作品の数々は、私達に何を語りかけてくれるでしょう?

DJ Taro
ラジオDJ、音楽プロデューサー


ボサノバのシンガーとして日本で活動する母、ソニア・ローザの昨年のアルバムリリースに関するプロジェクトに関わってきて、長年日本を基盤に生活している自分ですが、音楽を通じて自分には素晴らしいブラジル人としての血が流れていることを感じました。ブラジルの音楽は日本人の心にも通じているから愛されているんだと思っています。そんなブラジル人アーティスト、“ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノ”の半生を描いた映画『フランシスコの2人の息子』という映画を見たときに、むせ返すような懐かしい思いと感動を覚えました。美しい音楽と共に綴られる音楽と同様、こういったブラジルの映画作品も是非日本の皆さんにももっと知ってもらいたいです。
Josi (ジョジィー)
モデル


第三回ブラジル映画祭開催おめでとうございます!母がブラジル人の私としてもブラジルの映画が日本で見られるのは、すごく嬉しいです!日本の人々にはもっとサッカーだけじゃないブラジルの人や文化を知ってもらいたいので、この映画祭が良いきっかけになると思います。是非色々な人に見てもらって、それで、もっとブラジルの事を愛してもらえたら嬉しいです!

2007/09/06
ブラジル映画 万歳!

写真・文:エヴェルトン・鳥羽瀬

ブラジル映画祭2007の特別ゲストがブラジル映画製作の“今”とその未来を語ります。
エヴェルトン・鳥羽瀬
Bianca Costa, Rubens Ewald Filho e Ariane Porto
東京に台風が上陸した、まさにその日に行われた映画評論家のルーベンス・エヴァルジ・フィーリョ、監督のアリアーネ・ポルト、プロデューサーのビアンカ・コスタに映画祭スタッフが行ったインタビューをお届けします。

3人には映画について、そしてこれからの各々の今後のプロジェクトについて思うがままに語っていただきました。

カモミール・ティーを囲んで行われたインタビューでは、ブラジル映画業界に精通した彼らならではの鋭い批評が飛び交いました。
ブラジル映画祭:ルーベンスさん、あなたは評論家として知られていますが、実際には俳優としても映画に関っておられますし、SBTテレビの『Éramos Seis』のようにテレビドラマの脚本を手がけられたこともありますよね。それに、現在は演劇に携わっておられますよね。これらについて少しお話をきかせて下さい。
ルーベンス: 実は、私のキャリアは演劇から始まったんだ。まだ、サントスに住んでいるときだね。私の家族は反対したから、デ・アゼヴェードというペンネームで仕事をしていた。両親がその事実を知ったのは、後に本にこのエピソードを書いたからなんだ。大学院では演劇を勉強して、今では初心に戻って舞台の仕事をしているんだ。ミゲル・ファラベーラの『Querido Mundo』の舞台を監督して、この作品が、今リオデジャネイロで上演されている。また、サンパウロで“Os Satyros”というグループとも仕事しているんだ。映画製作の世界を知るために製作の側にもまわってみたんだ。批評するからには、製作の過程を知らなくちゃならないだろう?

ブラジル映画祭: アリアーネさんとビアンカさんにお聞きします。映画評論家とはどのような関係を築かれていますか。
アリアーネ:思うに、尊敬しあえる関係がとても大事よ。『森と海を救え!子どもたちの大冒険』が公開されたとき、リオでの反応は結構よかったの。それがサンパウロでは映画の存在そのものを無視されたうえ、Veja誌は映画を台無しにしてしまった。そんなこともあって、雑誌に掲載された記事に関してコメントすることにしたの。だってあまりに黙っていられなかったから。中身があってこその批判でしょ。でも現在、尊重できる批評家はブラジルには数少ないわね。
ビアンカ:批評というのは、製作側に関っている私たちには気づかないことを指摘してくれるから、建設的な意見であることが多いのよね。でも、批評家たちは製作者側の仕事に対して敬意を表するべきだとも思うわ。

ブラジル映画祭:ルーベンスさん、ブラジルの映画プロダクションは政府から援助を受けているからなのか、政治批判を行うことはあまりないと言われていますが、それについてお願いします。
ルーベンス: 政府の影響力はまだ強い傾向にあり、事実上の検閲が存在している。“友達”関係にない限り映画製作などできない。今現在のブラジルそのものを描く映画なんて誰にも無理だね。スポンサーがいるおかげでブラジルの映画製作は成り立ってるんだ。もし企業の協賛が得られないとしたら何もできないね。
ビアンカ:ブラジル映画はまだまだ表面的な批判しかできていないわ。残念なことにまだ圧力があって監督たちはテーマを探求しきれずにいるの。

映画祭:この映画祭の方向性についてどう思われますか?これから先、成功する展望はありますか。
ルーベンス:アリアーネを映画祭のキュレーターとして推薦したし、映画祭のスタイルがしっかりと確立され始めていると思う。それなのに、事前に選定されていた作品の中で上映許可がおりなかったものも多かったと聞くと残念だね。ただ映画祭の運営はしっかりしているし、開催の目的は最高だと思うよ。
ビアンカ:どんな映画祭も周りから認められて、成長していくにはある程度の時間が必要なの。信用は何年もの時間をかけて得られるものだから。それに、ほとんどの人が日本でブラジル映画祭が行われているってことを知らないと思う。私自身も知らなかったんだから。今年で3年目ということだし、とてもよく運営されているから、これからますます発展して認められるようになると思うわ。

映画祭:アリアーネさん、今年の映画選定について教えてください。
アリアーネ:ブラジル映画は本当に多彩なの。映画の質とは別にして、本当に色々な種類が作られているの。今年は、様々なジャンルから万遍なく選ぶようにしたし、ブラジルの地方色がでるようにもしたわ。少し昔の作品を選んでも良かったかも知れないわね。ブラジルで成功を収めた過去の名作を改めて上映しても面白いかもしれないわね。例えば、『Carlota Joaquina, Princesa do Brasil』みたいなね。多くの選択肢を日本の観客の方に残したいと思うし、音楽やサッカーに偏った映画だけというのは避けなければいけないとも思う。観客が喜ぶような映画だけを選ぶようなキュレーターはよくないと思うの。
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